怒りと苦しみ
怒ると言うのは本当に苦しい事で、怒っているときに無上の幸福を味わっている人はいないでしょう。
私もダンマを学んで実践するまでは、瞬間湯沸し器の様にすぐカッとなる様な性格でしたが、それこそ毎日24時間、我、身勝手を減らす様に心を注意してきて、最近はほとんど怒ると言う事がなくなりました。
イラっと来ることも滅多になく、仮にあっても全く永続きしません。心が怒りから離れると、不幸な時間はほとんど無い事に気付きます。
怒っている間は、心は平静とは対極の状態にある訳ですから、この世で最も不幸な状態であると言えます。
怒っていなくても、欲にかられているときや、不安なとき、嘆き悲しんでいるときなども怒るほどではなくてもやはり不幸です。
この様な心が不幸な状態を、ダンマでは「苦」としています。怒ったり、嘆き悲しんでいるときは少なくとも楽ではなく、苦しいので、これは妥当な定義ではないでしょうか。
どうすれば怒らずに済むか、と言う詳しい話はブログに記事がありますので、そちらをご覧頂ければと存じます。
簡単に言えば、怒る理由は「自分の都合」通りに行かないからです。「自分の思い通りになれ」と言う身勝手さがなければ、怒りは生じません。
そうは言っても簡単に身勝手さは減らせないので、「地道な日頃の努力」と言うありふれた、多くの人はあまり聞きたがらない事以外に方法はないのが現実の厳しい所だと思います。
怒りを少しでも減らして頂き、読者の皆さまの苦が減ることを願っております。